74号
いつも龍神梅をご愛顧頂きまして、誠にありがとうございます。
今回は、お客様から教えて頂いた、弊社製品のおもしろい使い方を、紹介したいと思います。 お客様からお電話を頂いて、私も驚いたのは、梅肉エキスの使い方です。そのお客様は、爪水虫がひどくて、どんな治療も効果がなく、諦めて水虫と付き合っていたらしいのですが、ある日、ふと梅肉エキスを飲むと体内のウィルスなどに効果があるのだから、もしやと思い足に塗ってみたのだそうです。そして、靴下を履いて眠るという事を1週間以上続けてみた結果、なんと爪まで綺麗に元通りになったと言うのです。(あくまで、そのお客様個人の効果なので、人によって効果が無い場合もあるとは思いますが)それに似たお話で言えば、梅酢で治ったと言う方もいらっしゃいました。
弊社製品の分析検査を、地元大手の梅屋さんの研究室にお願いしたところ、梅干・梅酢・梅肉エキス・梅のしずくに関して、一般生菌・大腸菌・真菌全てにおいて、全く反応が出なかったので、研究室の方が、「龍神梅は何か化学的な処理をしているのですか?」とおっしゃたっていたそうです。実は、梅には強い酸があるので、菌の反応が出なかったというのも、特に驚く事ではないのですが、現在は、食べやすさを追求し、塩分や酸度を落して調味している梅干しが多くなっています。本来梅が持っている殺菌力などの効果のない梅干が多すぎて、研究室の方が昔ながらの梅干のすごさに驚くといった事が起こるのです。梅干に酸化防止剤が入っている事も珍しくありません。なんだか本末転倒ですね。
他には、年配のお客様が、梅酢で歯をみがいていたら、歯がぐらついていたのが治って、気になっていた口臭も全く気にならなくなったそうです。水で薄めた梅酢でうがいをすると、風邪をひきにくくなると言うのはよく聞きます。これも、梅酢の殺菌作用がかなり働いているのだと思います。自分でも、作っていて本当に思うのですが、梅のパワーというのはすごいです。
今、弊社では、新たに梅の種を何とか利用できないかと思い、梅の種のお茶を開発しています。梅の種にどんな効果があるかと言いますと、まず、腸の掃除をしてくれます。種は硬いので、意外と思われるかもしれませんが、繊維が多く便秘の改善には本当に効果があります。ただ、梅の種を食品として販売するには、種に含まれる天然の毒性シアンの事があります。一般的に多く販売されていないのは、その問題をどうクリアするかという課題があるのです。
私も、この事を色々と調べていて思うのですが、人間の体に非常に効果効能があるものは、全てと言っても過言ではないぐらい、やや毒性があるものが多いのです。例えば、ビワの葉は、癌の抑制や火傷など、色々な効能が言われていて、個人の治療院などでは、実際に使われる事も多いのですが、ビワの葉にも、梅と同じ成分のアミグダリン(ビタミンB17)が含まれています。ただ、このアミグダリンというものを調べてみると、体に悪いどころか、アメリカのFADに出された論文の中に、梅の種に含まれるアミグダリンには、癌を抑制する唯一の天然物質と言った研究もありました。
昔は、「化学的根拠」といったような事はなく、実際に試して効果があれば、病院や家庭での予防に使ってきたのでしょうが、化学が発達した現在、昔からの言い伝えや伝統といったものが、否定される事も少なくありません。本当に困ったものです。何とかシアンの問題をクリアして、製品化に向けて頑張ります。
ちなみに、私も小学生の頃は、梅の種の天神さんが大好きで、毎日何個も食べていた記憶があります。おばあちゃんに、体にいいと言われたので、食べ始めたのですが、自分でも、案外美味しいと思ったので、ずっと食べ続けていました。おかげさまで、もう二十年風邪もひいた事がありません。種を食べていたからというだけが理由ではないにしても、おそらく体に良い事はあっても、何か害になるといった事はないと、私は思います。
昨年、梅酒特区の製造許可を、税務署から頂いたので、梅酒を仕込んでいます。九月末ぐらいの漬け上がりを予定しており、楽しみにしているところです。龍神梅は、もちろん全て無農薬なのですが、せっかく梅酒を漬けるのだから、今回の梅酒には、龍神村の殿原という地域の、梅を使おうと考えました。その地域で、梅を作って下さっている、契約農家さんの梅の品種が、少し変わっているなあと前から思っていて、調べてみると、龍神村の殿原地区にしかない在来種に、ほぼ間違いないだろうと考えたからです。そのルーツを尋ねたところ、昔、その地域に古くて大きな梅の木が、ある家の庭にあり、その梅の木は殿原で一番よく実が付くと有名だったそうです。その梅の木を、こぞって接ぎ木をした結果、殿原地区の老木は、圧倒的にその品種が多いのだそうです。県の農業振興局・地元の梅研究所には、品種特定は難しいと言われたものの、おそらく殿原以外で見た事がなく、特徴のある実で、非常に興味があったので、これを梅酒に使うことにしました。
お酒はどんなものを使おうかと考えた時、弊社の、だし醤油などに使用させていただいている、三河みりんの社長さんに、梅酒に使う焼酎で、何かいい焼酎がないのか相談してみました。一度お伺いさせていただこうという事で、五月、私と社員二名で、角谷文治郎商店様を訪ねて、見学させていただき、お話を伺いました。まず驚いたのは、やはり百年もみりん一筋できているだけあって、会社の雰囲気もすばらしいですし、非常に効率良く考えられていて無駄がなく、とても作業がしやすい感じでした。もち米をセイロで蒸している所で、社長さんにその蒸し上がったもち米を試食させていただいてびっくり。噛んだら口いっぱいに甘みが広がり、瞬間に、こんなレベルのもち米を原料に使用しているという事に、大変驚きました。その事をお伺いすると、佐賀県産の一等米との事。それは美味しいはずですし、やはり良い原料を使うからこそ、あれほど美味しいみりんが出来るんだと感動しました。普段製品を使わせていただいていても、この目で現場を見たら、製品のすばらしさをまた深く知る事ができ、こういった、すばらしい会社で、製造されたものを使う事に、喜びを感じずにはいられません。
この、三河みりんさんの、JAS有機のお米で作った焼酎と、無農薬梅。それに、奄美大島喜界島の黒糖のみで漬け込みました。もう一つは、北海道のてんさい糖で漬け込んだ、二種類の梅酒を販売予定です。どちらも甘さ控えめのサッパリとした飲み口に仕上げているつもりです。興味のある方は、是非九月以降お問い合わせ下さい。
今年は、本当に異常とも思える暑さが続いています。水分の補給とともに、梅干を食べると、熱中症の予防にもなり、体の疲労も不思議なぐらい回復します。炎天下で働いて、多量の汗をかいた後、水分と梅干を二、三個召し上がると、また同じように動けるようになります。梅干の効果は、本当にすごいと感じながら、日々過ごしています。皆様も、梅干パワーで厳しい夏を乗り切りましょう。
平成二五年八月十日
寒川善夫
厨房だより
今回の厨房だよりは、老いも若きも七一号でお話させていただいていた、カレーのレシピをご紹介します。
「野菜カレー」
4〜5人分
材料
玉ねぎ 2個
人参 1本
かぼちゃ 2分の1個
じゃがいも 1個
茄子 1本
トマト 1個
しょうが 1かけ
にんにく 2かけ
トマトジュース 300cc
味噌 大匙2
醤油 大匙2
昆布だし 2L
オリーブオイル 大匙1
ルー
オリーブオイル 大匙2
カレー粉 大匙4
1.玉ねぎは薄くスライスし、にんにくとしょうがはみじん切り、その他の野菜は一口大にカットする。
2.オリーブオイルを敷いた鍋に、にんにくとしょうがを入れてから火をつけ、弱火でじっくり炒める。香りが出てきたら、玉ねぎを加え、弱火〜中火で10分程炒める。
3.残りの野菜も全て加え、弱火〜中火で、10〜15分ぐらい、焦がさないように、さらにじっくり丁寧に炒める。昆布だしを加え、弱火でコトコト1〜2時間煮込む。味見をして、美味しいスープが出来ていればOK。
4.別のフライパンに、オリーブオイルを熱し、カレー粉を炒める。オリーブオイルとカレー粉が混ざったら、3のスープをダマにならないように、少しずつ加えルーを作る。
5.4のルーを3の鍋に戻し、弱火で1時間程煮込んだら、火を止め一晩寝かす。
6.寝かしておいた、カレーの鍋を温め、トマトジュースと味噌を加え、1時間程煮込む。味を見て物足りなかったら、醤油で味を調える。
スタッフ 菅根
いつも龍神梅をご愛顧頂きまして、誠にありがとうございます。
今回は、お客様から教えて頂いた、弊社製品のおもしろい使い方を、紹介したいと思います。 お客様からお電話を頂いて、私も驚いたのは、梅肉エキスの使い方です。そのお客様は、爪水虫がひどくて、どんな治療も効果がなく、諦めて水虫と付き合っていたらしいのですが、ある日、ふと梅肉エキスを飲むと体内のウィルスなどに効果があるのだから、もしやと思い足に塗ってみたのだそうです。そして、靴下を履いて眠るという事を1週間以上続けてみた結果、なんと爪まで綺麗に元通りになったと言うのです。(あくまで、そのお客様個人の効果なので、人によって効果が無い場合もあるとは思いますが)それに似たお話で言えば、梅酢で治ったと言う方もいらっしゃいました。
弊社製品の分析検査を、地元大手の梅屋さんの研究室にお願いしたところ、梅干・梅酢・梅肉エキス・梅のしずくに関して、一般生菌・大腸菌・真菌全てにおいて、全く反応が出なかったので、研究室の方が、「龍神梅は何か化学的な処理をしているのですか?」とおっしゃたっていたそうです。実は、梅には強い酸があるので、菌の反応が出なかったというのも、特に驚く事ではないのですが、現在は、食べやすさを追求し、塩分や酸度を落して調味している梅干しが多くなっています。本来梅が持っている殺菌力などの効果のない梅干が多すぎて、研究室の方が昔ながらの梅干のすごさに驚くといった事が起こるのです。梅干に酸化防止剤が入っている事も珍しくありません。なんだか本末転倒ですね。
他には、年配のお客様が、梅酢で歯をみがいていたら、歯がぐらついていたのが治って、気になっていた口臭も全く気にならなくなったそうです。水で薄めた梅酢でうがいをすると、風邪をひきにくくなると言うのはよく聞きます。これも、梅酢の殺菌作用がかなり働いているのだと思います。自分でも、作っていて本当に思うのですが、梅のパワーというのはすごいです。
今、弊社では、新たに梅の種を何とか利用できないかと思い、梅の種のお茶を開発しています。梅の種にどんな効果があるかと言いますと、まず、腸の掃除をしてくれます。種は硬いので、意外と思われるかもしれませんが、繊維が多く便秘の改善には本当に効果があります。ただ、梅の種を食品として販売するには、種に含まれる天然の毒性シアンの事があります。一般的に多く販売されていないのは、その問題をどうクリアするかという課題があるのです。
私も、この事を色々と調べていて思うのですが、人間の体に非常に効果効能があるものは、全てと言っても過言ではないぐらい、やや毒性があるものが多いのです。例えば、ビワの葉は、癌の抑制や火傷など、色々な効能が言われていて、個人の治療院などでは、実際に使われる事も多いのですが、ビワの葉にも、梅と同じ成分のアミグダリン(ビタミンB17)が含まれています。ただ、このアミグダリンというものを調べてみると、体に悪いどころか、アメリカのFADに出された論文の中に、梅の種に含まれるアミグダリンには、癌を抑制する唯一の天然物質と言った研究もありました。
昔は、「化学的根拠」といったような事はなく、実際に試して効果があれば、病院や家庭での予防に使ってきたのでしょうが、化学が発達した現在、昔からの言い伝えや伝統といったものが、否定される事も少なくありません。本当に困ったものです。何とかシアンの問題をクリアして、製品化に向けて頑張ります。
ちなみに、私も小学生の頃は、梅の種の天神さんが大好きで、毎日何個も食べていた記憶があります。おばあちゃんに、体にいいと言われたので、食べ始めたのですが、自分でも、案外美味しいと思ったので、ずっと食べ続けていました。おかげさまで、もう二十年風邪もひいた事がありません。種を食べていたからというだけが理由ではないにしても、おそらく体に良い事はあっても、何か害になるといった事はないと、私は思います。
昨年、梅酒特区の製造許可を、税務署から頂いたので、梅酒を仕込んでいます。九月末ぐらいの漬け上がりを予定しており、楽しみにしているところです。龍神梅は、もちろん全て無農薬なのですが、せっかく梅酒を漬けるのだから、今回の梅酒には、龍神村の殿原という地域の、梅を使おうと考えました。その地域で、梅を作って下さっている、契約農家さんの梅の品種が、少し変わっているなあと前から思っていて、調べてみると、龍神村の殿原地区にしかない在来種に、ほぼ間違いないだろうと考えたからです。そのルーツを尋ねたところ、昔、その地域に古くて大きな梅の木が、ある家の庭にあり、その梅の木は殿原で一番よく実が付くと有名だったそうです。その梅の木を、こぞって接ぎ木をした結果、殿原地区の老木は、圧倒的にその品種が多いのだそうです。県の農業振興局・地元の梅研究所には、品種特定は難しいと言われたものの、おそらく殿原以外で見た事がなく、特徴のある実で、非常に興味があったので、これを梅酒に使うことにしました。
お酒はどんなものを使おうかと考えた時、弊社の、だし醤油などに使用させていただいている、三河みりんの社長さんに、梅酒に使う焼酎で、何かいい焼酎がないのか相談してみました。一度お伺いさせていただこうという事で、五月、私と社員二名で、角谷文治郎商店様を訪ねて、見学させていただき、お話を伺いました。まず驚いたのは、やはり百年もみりん一筋できているだけあって、会社の雰囲気もすばらしいですし、非常に効率良く考えられていて無駄がなく、とても作業がしやすい感じでした。もち米をセイロで蒸している所で、社長さんにその蒸し上がったもち米を試食させていただいてびっくり。噛んだら口いっぱいに甘みが広がり、瞬間に、こんなレベルのもち米を原料に使用しているという事に、大変驚きました。その事をお伺いすると、佐賀県産の一等米との事。それは美味しいはずですし、やはり良い原料を使うからこそ、あれほど美味しいみりんが出来るんだと感動しました。普段製品を使わせていただいていても、この目で現場を見たら、製品のすばらしさをまた深く知る事ができ、こういった、すばらしい会社で、製造されたものを使う事に、喜びを感じずにはいられません。
この、三河みりんさんの、JAS有機のお米で作った焼酎と、無農薬梅。それに、奄美大島喜界島の黒糖のみで漬け込みました。もう一つは、北海道のてんさい糖で漬け込んだ、二種類の梅酒を販売予定です。どちらも甘さ控えめのサッパリとした飲み口に仕上げているつもりです。興味のある方は、是非九月以降お問い合わせ下さい。
今年は、本当に異常とも思える暑さが続いています。水分の補給とともに、梅干を食べると、熱中症の予防にもなり、体の疲労も不思議なぐらい回復します。炎天下で働いて、多量の汗をかいた後、水分と梅干を二、三個召し上がると、また同じように動けるようになります。梅干の効果は、本当にすごいと感じながら、日々過ごしています。皆様も、梅干パワーで厳しい夏を乗り切りましょう。
平成二五年八月十日
寒川善夫
厨房だより
今回の厨房だよりは、老いも若きも七一号でお話させていただいていた、カレーのレシピをご紹介します。
「野菜カレー」
4〜5人分
材料
玉ねぎ 2個
人参 1本
かぼちゃ 2分の1個
じゃがいも 1個
茄子 1本
トマト 1個
しょうが 1かけ
にんにく 2かけ
トマトジュース 300cc
味噌 大匙2
醤油 大匙2
昆布だし 2L
オリーブオイル 大匙1
ルー
オリーブオイル 大匙2
カレー粉 大匙4
1.玉ねぎは薄くスライスし、にんにくとしょうがはみじん切り、その他の野菜は一口大にカットする。
2.オリーブオイルを敷いた鍋に、にんにくとしょうがを入れてから火をつけ、弱火でじっくり炒める。香りが出てきたら、玉ねぎを加え、弱火〜中火で10分程炒める。
3.残りの野菜も全て加え、弱火〜中火で、10〜15分ぐらい、焦がさないように、さらにじっくり丁寧に炒める。昆布だしを加え、弱火でコトコト1〜2時間煮込む。味見をして、美味しいスープが出来ていればOK。
4.別のフライパンに、オリーブオイルを熱し、カレー粉を炒める。オリーブオイルとカレー粉が混ざったら、3のスープをダマにならないように、少しずつ加えルーを作る。
5.4のルーを3の鍋に戻し、弱火で1時間程煮込んだら、火を止め一晩寝かす。
6.寝かしておいた、カレーの鍋を温め、トマトジュースと味噌を加え、1時間程煮込む。味を見て物足りなかったら、醤油で味を調える。
スタッフ 菅根
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